今回2回目のタマムシの飛翔標本製作依頼
ネットとお店のお客様からタマムシの飛翔標本の製作依頼があり、その時の製作内容についてまとめましたので、皆さんへご紹介します。
オオクワ京都昆虫館ではほぼ100%がクワガタとカブトムシの標本製作依頼です。タマムシの平面的な標本は過去製作したことはありましたが、初めて飛翔標本の製作をする機会をいただきました。
タマムシは各足や触角も細く弱いので細心の注意が必要です。やはり拡大鏡は製作には欠かせないアイテムですね!
今から10年以上前ですが、家から歩いて15分ほどの所に街路樹ケヤキ並木があり、偶然だと思いますがタマムシが木に止まっているのを見つけ採取しました。
その後、タマムシはケヤキの葉やさくらの葉を食べると聞いていましたので葉が枯れないように葉の付いた枝を水を入れたペットボトルにサシて水補給をしてタマムシを入れて飼育したことがあります。
採取してから2週間ほど元気に生きていました。
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[outline]目 次
- 1.お店のお客様からタマムシ飛翔標本の製作依頼
- 2.ネットのお客様からタマムシ飛翔標本の製作依頼
- 3.まとめ
- 4.標本カテゴリページリンク
- 重度に破損したお客様の大切なヘラクレスオオカブトの標本製作ついて
- タマムシ飛翔標本の難易度が高い!!製作依頼がありました。
- 運送時に絶対破損しないための標本を固定した対策を実施します。
- 標本製作依頼令和2年度後期3月までの内容を紹介します。
- 大型のネプチューンオオカブト飛翔標本の製作依頼がありました。
- 今まで製作したことが無かった、鈴虫のジオラマ標本の制作依頼がありました。
- 標本製作依頼を当店WEBサイトにてネット受付を開始します。
- コクワガタ標本の製作依頼がありました。
- ミドルタイプのジオラマ標本製作依頼
- 昆虫標本購入のためインセクトフェアin京都 2019へ行ってきました。
1.お店のお客様からタマムシ飛翔標本の製作依頼
お店に展示してある、ニジイロクワガタ飛翔標本を見て同じようにタマムシを飛翔標本にして欲しいと製作依頼がありました。今回のタマムシ飛翔標本の製作初体験となりました。
【加工前の状態】
足トレなど無く、キレイの状態です。乾燥も進んでおり、早速少し柔らかいうちに飛翔標本を製作を開始しました。
【標本製作完成画像】
タマムシの透明内羽は構造的にニジイロクワガタの飛翔標本のように上方向へ上げることが出来ないため、下方向で外羽と平行になるような感覚で飛翔標本を製作しました。
足や触角が細いためピンセットを使い形を整えて成形加工が完了しました。
加工済み標本を入れた容器に強力な乾燥剤を入れ2週間乾燥させて飛翔標本が完成しました。
2.ネットのお客様からタマムシ飛翔標本の製作依頼
【お客様からの依頼時コメント】
今年8月に東京・あきる野市で子供と捕まえたタマムシです。
初めて見たものでもあり。2週間ほど飼っていたのですが、死んでしまったため、綺麗な状態で残せればと思っております。翔んでいるところを見つけたこともあり、翔んだ状態で残したいです。
【加工前の状態】
【標本製作完成画像】
▶タマムシ飛翔♂38完成画像②
【感謝のメッセージ】
製作ありがとうございました!
飛んでいるのを見つけた時の様子が思い出されます。
無事に受け取り、子供も大事そうに眺めております。
標本にしていただいたタマムシは、夏のキャンプでかき氷を食べているところに飛んできたものだったので。
今回、「飛んでいる様子」をそのまま標本にしていただいたことで、子供たちとはあらためて当時の話が弾みました。
お願いして良かったです。ありがとうございました。
【標本完成動画】
3.まとめ
足や触角が細くタマムシは標本製作は難しい部類に入ります、今回二つの標本製作依頼のタマムシはサイズが大きい個体だったので標本製作はやりやすかったのかなと思います。
今回はタマムシでしたが、クワガタ、カブトムシ以外の標本製作依頼や要望にこれからも応えられるよう標本製作技術の更なる向上を目指して行きます。
4.標本カテゴリページリンク
以下に標本に関するページを紹介します。興味のあるページありましたら是非、ご覧ください。
○ 2017年10月24日 クワガタ、カブトムシ 標本を作る|素人のための標本修復 教室