アーチ型ケース+造形流木A-02の組み合わせによるパターンPジオラマ標本

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ジオラマ標本作製キットを活用した、トカラノコギリクワガタ2体♂58.3mm+♂65.2mm製作方法について説明します。

今回のジオラマ標本製作方法の説明に登場するのは、中型サイズのトカラノコギリクワガタ♂2体の製作方法の説明です。今にも動き出すかのような、驚くほどリアルなパターンP ジオラマ標本で生き生きと再現します。
※ジオラマ標本キットの組み合わせはアーチ型ケース+造形流木 A-02になります。

下記URL:YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@Ookuwakyoto


〇ジオラマ標本の説明動画

トカラノコギリクワガタ♂65 ♂58 2体 製作説明

1.パターンP ジオラマ標本の完成画像

〇アーチ型ケース+造形流木A-01のジオラマキットを活用したパターンP ジオラマ標本が完成しました。生きているかのように!! 今にも動き出すかのようなリアル感!!をお楽しみください。


2.死んだ日に差がある2体の標本作製方法

①トカラ♂58mmは2日前に死んで間もない、体が柔らかい状態
トカラ65mmは数か月前に死んでカチカチに乾燥して固まっている状態
※それぞれ状態に差があるため、2体のスタートをほぼ同じにすることがポイントです。
まずは、カチカチのトカラ65mmを軟化剤またはぬるま湯に入れ各関節が動くように柔らかくします。

②関節を緩めながら、足の形を整え、虫ピンを使い2体を展翅成形します。

③展示成形が完了したら、乾燥剤が多めに入ったタッパーに2体を入れ、1週間ほど乾燥を進めます。


3.トカラ65mm 仮置きによる配置確認

①造形流木 A-02 の右側の突起部にバランス良く配置出来るように仮置きして確認します。

②6本の足を開いて、配置のさい足が邪魔にならないようにします。

③突起部に腹部を当て全体のバランスを確認しながらレイアウトに問題ないか仮配置して確認します。

※トカラ58mmについても同じように仮配置してレイアウトの確認を行います。


4.トカラ65mm 造形流木に接着固定

①造形流木A-02 の右側の突起部に固定します。綿棒に合成ゴム系接着剤を多めに取り出します。

②造形流木に綿棒で固定する突起部に多めに塗り付け接合力を増すよう5分待ちます。

③腹部の位置に接着部が付くように固定し10分ほど指で背中を挟んで強く押し固定を促します。

④クッション材を使い、標本に30度から40度の角度で付けるため挟みます。

⑤固定して1時間ほど放置して待ち、しっかり固定できていることを確認します。

⑥クッション材を虫ピンで刺し固定して動かないようにします。


5.トカラ65mm 展翅成形+造形流木に接着

①各6本の足をピンセットや指で展翅成形しながら位置決めして固定します。

②虫ピンを使い6本の足を順番に固定して行きます。

③固定した足の爪先やフセツ部を水性ボンドを塗り接着固定します。

④乾燥剤をケース内に入れフタをして1週間ほど乾燥を進めます。

⑤乾燥が完了したら虫ピンを全て取り除きます。

⑥水性ボンドは透明に固まり、接着場所が目立たなくなります。


6. トカラ58mm 造形流木に接着固定

①造形流木A-02 の左側の突起部に固定します。綿棒に合成ゴム系接着剤を多めに取り出します。

②綿棒で固定する突起部に多めに塗り付け接合力を増すよう5分待ちます。

③6本の足を開いて、固定のさい邪魔にならないようにします。

④腹部の位置に接着部が付くように固定し10分ほど指で背中を挟んで強く押し固定を促します。

⑤クッション材を使い、標本に30度から40度の角度で付けるため挟みます。

⑥固定して1時間ほど放置してしっかり固定できていることを指で背中を押し確認します。


7.トカラ58mm 展翅成形+足を造形流木に接着

①各6本の足をピンセットや指で展翅成形しながら位置決めして固定します。

②虫ピンを使い6本の足を順番に固定して行きます。

③固定した足の爪先やフセツ部を水性ボンドを塗り接着固定します。

④乾燥剤をケース内に入れフタをして1週間ほど乾燥を進めます。

⑤乾燥が完了したら虫ピンを全て取り除きます。

⑥水性ボンドは透明に固まり、接着場所が目立たなくなります。


8.標本ラベルを貼り付けジオラマ標本完成

①標本ラベルの底面に接着剤を塗ります。

②標本ラベルは、標本が隠れない位置に固定します。

③フタをして、パターンPのジオラマ標本の完成です。


9. まとめ

合成ゴム系の接着剤を参考に画像を紹介します。
標本は湿気に弱くカビなど発生すると黒く汚くなり標本は劣化します。冬は加湿器のある部屋には置かないでください。
基本フタは閉めた状態を維持すれば造形流木が乾燥剤を兼ねますので乾燥剤は不要です。
外部から標本を食べる小さな害虫が侵入するとその幼虫により内部から食べられ穴だらけ標本はバラバラになります。衣類の防虫剤は長持ちするので1年1回交換してください。

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