京都府WEBサイトに「知恵の経営」認証企業インタビュー記事が掲載されました。
6月の26日に取材を受け、インタビュー記事は7月と8月び2ヶ月間 このページのTOPに掲載されるそうです。
下記のリンクからご覧ください。
オオクワ京都昆虫館(京都企業紹介)こちらのリンク先は、知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業等を紹介するページです。
知恵の経営を広めるための広報用のチラシとしてPDFで作成してあります。
⇒こちら 自社の取組を『魅せる化』し、さらなる事業発展に寄与!「知恵の経営」のススメ 2019.07-08版
目 次
❏昆虫飼育の楽しさを伝える京都府内で唯一の昆虫専門ショップ
Q)オオクワ京都昆虫館(向日市)の代表一色正典さまにお話をお伺いしました。
まずは、御社の概要を教えてください。
一色)弊社は、2000年6月に創業した、主にクワガタムシとカブトムシを扱う昆虫専門ショップです。
昆虫「も」扱うショップは他にもありますが、昆虫「だけ」を扱うショップとしては、京都府内で唯一となります。
事業としては ①昆虫生体の販売 ②飼育用品の販売 ③昆虫イベントの開催 ④昆虫標本の販売を行っています。
Q)専門ショップならではの昆虫の数・種類ですね。
御社の社名である「オオクワ京都昆虫館」の由来は何かありますでしょうか。
一色) 創業の際にオオクワガタをメインに販売するお店にしたいという想いから「オオクワ」 京都地域に根差したビジネスを展開し、地域の皆様から愛され、信頼されるように展開していきたいという想いから「京都」 昆虫の生体や標本を多くの皆様に観て感動して楽しんでもらう展示を行いたいという想いから昆虫店ではなく「昆虫館」とし それらを組み合わせて「オオクワ京都昆虫館」としました。
❏実店舗とインターネット店舗双方で評判を呼ぶ取組
Q)込められた想いが実現されたお店となっていますね。
「甲虫王者ムシキング」がブームになっていた時代には、 京都府内に10店舗以上あった昆虫を扱うショップも現在はほとんどが廃業されているようですが そのような状況下でも事業を継続できた御社の強みを教えてください。
一色) お客様と信頼関係を築くことができていることが大きな強みと言えます。
当店では専属の養殖ブリーダー等による独自の仕入れネットワークを活用し、 希少なヘラクレスオオカブトやオオクワガタをサイズ別に常に在庫販売することで、お客様のニーズに応えてきました。
さらに、昆虫に対する豊富な知識・情報をもとに、 お客様の昆虫飼育のレベルや昆虫の成長段階に合わせて一人ひとり丁寧に分かりやすく説明することで、 高い顧客満足度を実現しています。
Q)そうなんですね。
一色) また、お客様から非常に喜んでいただいている取組の一つとして、 お客様が養殖又は採取した昆虫の買い取りを行っています。
しかし、買い取り制度は判別を誤ると間違った生体をお客様に提供しかねないリスクがあります。
当店では専門店ならではの目利き力を活かして、種類や性別等の見極めを誤ることなく、 間違いのない生体をお客様に提供し続けており、これも当店の信用度の向上に大きく繋がっています。
Q)なるほど。
一色) また、当店は楽天市場等を通じてインターネット販売も行っています。
インターネット販売ではお客様が安心できる細やかなメール連絡を行っているほか、 季節や気温に応じた独自の梱包方法を用いることで、夏の猛暑日や冬の真冬日でも生体の死着ゼロを実現しています。
これらの取組が功を奏し、楽天市場では昆虫部門で8年連続1位を獲得していますし、 実店舗やインターネットで一度取引をさせていただいたお客様のリピート率はほぼ100%で、 長年継続して当店の商品を御購入いただいております。
また、これらの取組がお客様の口コミで広がり、 御来店やインターネット注文いただく件数も増えており、お客様がお客様を呼ぶ好循環に当店は支えられています。
❏「知恵の経営」に取り組み、創業当初の想いを再燃
Q)素晴らしいですね。ところで「知恵の経営」に取り組まれたきっかけは何だったのでしょうか。
一色) 開業してから約20年が経つ中で、当店の取組について、振り返り・見直しを行い、 今後の事業展望を改めて考えたいと思っていましたが、 何かの機会等がない限りなかなかできることではありません。
そのような中で京都商工会議所から「知恵の経営」を御紹介いただき、 実践セミナーを受けたのがきっかけです。 Q)なるほど。実際に取り組まれてみていかがでしたか。
一色) 実践セミナーはワークショップ型のものでしたので、 中小企業診断士や京都商工会議所の経営支援員さんに第三者視点から意見をいただきながら、 自社の振り返り・見直し、また強みの掘り起こしができ、 当店にとって非常にありがたい取組となりました。 また、その後の報告書作成において、今までの当店の店舗運営を振り返る中で、 創業当初の熱い想いが再燃し、今後のモチベーションアップにもつながりました。
❏自社の取組を「魅せる化」し、さらなる事業発展に寄与
Q)そうなんですね。
一色) また、報告書については専門的な知識のある方だけでなく、 一般の方にも読んでいただき、さらなるファンを増やしていきたいという考えもありましたので、 作成にあたっては読みやすさ・分かりやすさを意識して、図示化などを積極的に行いました。
専門的な知識がない方にも理解いただけるように作成するのは大変苦労しましたが、 自社の取組を分かりやすく伝えるということも本取組により、初めて意識的に行いましたので、 その際に試行錯誤して完成した内容を当店のHPリニューアル時にもベースとして活用しました。
その結果、HPへの大幅なアクセス増・取引増につながりましたので、 本当に取り組んでよかったと思っています。
Q)まさに「知恵の経営」で私たちが目指している、 自社の取組を『魅せる化』することによる経営課題の克服や収益につなげる 経営を実践いただいているのですね。
最後に今後の事業展開について教えてください。
一色) 今回「知恵の経営」に取り組み、当店の強みだけでなく、 弱みも把握することができました。その弱みの一つとして、 受注のピークとなる夏場以外のシーズンについて、 著しく売上が落ちることが挙げられます。
その対応策として、現在、ファミリー層を中心として死んだ昆虫に対して標本化の需要が高まりつつありますので、 「生きているかのように今にも動き出すかのようなリアル感」をコンセプトにジオラマ標本作製に注力し、 昆虫生体・飼育用品の販売に並ぶ主力事業にしていきたいと考えています。
また、昆虫イベントの受注を積極的に行い、PR・普及活動をさらに進め、 お客様をさらに増やしていきたいと考えています。
Q)今後の展開が楽しみですね!
❏ まとめ
昨年の今頃は、知恵の経営 実践セミナー3回シリーズを受講して、 当店の知恵の経営 報告書の基礎となる内容を中小企業診断士の先生や京都商工会議所の支援員のサポートを受け、 苦労して導き出していました。
実践セミナーに10社ほど参加受講していましたが、 最終的には当店を含めて3社が知恵の経営に認証されました、 やはり実践セミナーを受講してもチャレンジまで行かなかったり、 途中で挫折する企業さんもあり、認証までのステップはかなり厳しいようです。 当店も重要な課題である知恵の経営の経営改善(集客・売上増)内容を無理のないペースで進めて行きます。