ジオラマ標本作製キットを活用したヘラクレスオオカブトVSパラワンオオヒラタ戦い場面製作方法の説明
今回のジオラマ標本製作方法の説明に登場するのは、迫力ある大型ヘラクレスオオカブト♂149.8mmとパラワンオオヒラタ♂96.5mmとの戦の場面を生き生きとしたジオラマ標本で再現します。
※ジオラマ標本キットの組み合わせはミドル型ケース+造形流木L2になります。
下記URL:YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=N3gkPo0178M
目 次
1.パターンO 戦いの場面ジオラマ標本の完成画像
〇ミドル型ケース+造形流木L2のジオラマキットを活用した、パターンO 戦いの場面ジオラマ標本が完成しました。各方向からの画像を撮影したジオラマ標本のリアル感をお楽しみください。
2.仮置きによる配置レイアウトの確認
①造形流木L02の左右の突起部に2体をバランス良く配置出来るように、仮配置を行います。
②パラワンヒラタの6本の足を開いて配置のさい足が邪魔にならないようにします。
③パラワンヒラタを右側の突起部に腹部を当てバランスを確認しながら仮配置します。
④パラワンヒラタの後足を粘着力の弱いテープで固定して動かないようにします。
⑤ヘラクレスオオカブトを右側の突起部に仮配置します。
⑥ヘラクレスオオカブトVSパラワンオオヒラタとの戦いの場面を醸し出すため角を交差するよう配置をバランスを考慮して仮配置します。
※死んで即展翅して形を整え、2~3週間ほど乾燥させます。
★ポイント:各関節が動く程度の乾燥度合いがベストです。カチカチに完全に乾燥している場合は、ぬるま湯で柔らかくして各関節が動く状態にしてください。
3.パラワンオオヒラタ♂を造形流木に接着固定
①綿棒に合成ゴム系接着剤を多めに取り出します。
②造形流木に綿棒で固定する突起部に多めに塗り付け接合力を増すよう10分待ちます。
③パラワンオオヒラタの腹部の位置に接着剤が付くように固定します。
④造形流木に固定させるため10分ほど指で挟んで固定を促します。その後1時間強力に接着させます。
⑤各6本の足を虫ピンで展翅成形しながら位置決めして固定します。
⑥固定した足の爪先やフセツ部を水性ボンドで接着固定します。
※死んで即展翅して形を整え、2~3週間ほど乾燥させます。
★ポイント:水性ボンドは乾燥すると接着部が透明になり目立たなくなります。
4.ヘラクレスオオカブト♂を造形流木に接着固定
①合成ゴム系接着剤を造形流木に綿棒で固定する突起部に多めに塗り付けます。
②ヘラクレスオオカブトの腹部の位置に接着剤が付くように固定します。
③造形流木に固定させるため10分ほど指で挟んで固定を促します。
クッション材で頭部を固定して、その後1時間強力に接着させます。
④各6本の足を虫ピンで展翅成形しながら位置決めして固定します。
⑤固定した足の爪先やフセツ部を水性ボンドで接着固定します。
⑥水性ボンドが乾いたら虫ピンを外します。水性ボンドが乾くと塗った所が透明になり、目立たなくなります。
5. 標本ラベルを貼り付け戦いのジオラマ標本完成
①ジオラマ標本の固定が完了したらフタをして綺麗にバランス良く配置していることを確認します。
同時に、ジオラマ標本がフタのどこにも当たらないことを確認します。
②ケース内に乾燥剤を入れてフタをし、2週間ほど標本の乾燥を進めます。
③乾燥が完了したら、標本ラベルをジオラマ標本が隠れない位置に貼り付け固定します。
戦いのジオラマ標本の完成です。
6. まとめ
合成ゴム系の接着剤を参考に画像を紹介します。
標本は湿気に弱くカビなど発生すると黒く汚くなり標本は劣化します。冬は加湿器のある部屋には置かないでください。
基本フタは閉めた状態を維持すれば造形流木が乾燥剤を兼ねますので乾燥剤は不要です。
外部から標本を食べる小さな害虫が侵入するとその幼虫により内部から食べられ穴だらけ標本はバラバラになります。衣類の防虫剤は長持ちするので1年1回交換してください。