鈴虫とキリギリスのジオラマ標本

今まで製作したことが無かった、鈴虫のジオラマ標本の制作依頼がありました。

Home » お店のブログ » 標本製作記事 » 今まで製作したことが無かった、鈴虫のジオラマ標本の制作依頼がありました。

鈴虫やキリギリスなどにクワガタ、カブトムシを含めた大掛かりなジオラマ標本の制作依頼

長野県のお客様からジオラマ標本の制作依頼がありました。

お客様にとって大切に飼っていた家族同然のように癒してくれた虫たちです。

ミヤマクワオス2、メス1、カブトメス1、キリギリス1、スズムシ4匹、わざわざ当店まで足を運んで持ってきていただきました。

今まで外骨格の柔らかい、バッタ系の鈴虫やキリギリスのジオラマ標本の制作は初めて経験です。

早速ジオラマ標本の制作に取り掛かりました。

▶当店のグーペサイトでも情報発信を進めています⇒こちらから!!

[outline]

❏ ミヤマクワガタ3匹をジオラマ標本に!

ミヤマクワガタオスは大型でサイズが74mmもあります。

しかし後ろ足が欠損していたので、当店で保管していたバラバラの70mmオスから移植しました。

足を移植したことにより、五体満足な元気に見えるミヤマクワガタになったようです。

ミヤマクワガタをジオラマ標本①

ミヤマオス2匹とメス1匹を流木に固定しました。

ミヤマクワガタをジオラマ標本②

ミヤマ3匹のバランスを考慮した配置にしました。

❏ カブトムシメス1匹をジオラマ標本に!

カブトムシのメスは上羽はキズだらけでしたがフセツの取れなどなく。

しっかりとしていて、加工しやすい標本でした。

イメージ的には木と地面の間に潜んでいたカブトムシのメスがエサを求めち上がって来る様子を再現しました。

傷だらけカブトムシメスをジオラマ標本①

芝の地面と流木の下部にカブトムシメスを配置

傷だらけカブトムシメスをジオラマ標本②

カブトムシメスは足を順番に繰り出すイメージです。

❏ バラバラのキリギリスは加工が大変でした!

今回のジオラマ標本作製で大変だったのがほぼバラバラの脆いキリギリスの修復してジオラマ標本作製することでした。

キリギリスの足を1つ1つを標本用コーティング剤で固めながら作業を進めました。

キリギリスはバラバラを修復①

キリギリスは欠損部分が多くありました。

キリギリスはバラバラを修復②

キリギリスの足や触覚を修復しました。

❏ 鈴虫は柔らかくジオラマ標本に不向きです!

今回の投稿のタイトルにある、鈴虫のジオラマ標本への加工は思った以上に難しく、大変でした。

とても脆いということが最大の難点であり、4匹の内、オス1、メス3を慎重にジオラマ標本へ加工しました。

小さいので指で取ることも出来ないので全て精密ピンセット使いました。

固定は標本用コーティング剤が全ての固定に欠かせないほど重宝しました。

鈴虫をジオラマ標本にしました①

鈴虫は木の隠れ家に潜んでいるイメージで作製してます。

❏ バラバラのキリギリスは加工が大変でした!②

鈴虫を2匹づつ2か所へ配置しています。

❏ 賑やかなジオラマ標本が完成しました!

合計9匹が一つのミドルタイプの標本展示用ケースに納まりました。

夏の一時を再現できて私も制作するのが楽しく作業出来ました。

鈴虫やキリギリスが今にも鳴き出しそうな雰囲気を醸し出すことが出来て製作者としても満足です。

にぎやかなジオラマ標本が完成②

ラベルを貼り、ジオラマ標本の完成です。

にぎやかなジオラマ標本が完成①

お盆過ぎた頃の夏の一時が再現されました。

❏ お客様からの感謝のメッセージ

素晴らしいジオラマ標本、ありがとうございます。

家族同様に癒してくれた子どもたちを、残すことができて良かったです。

一夏の家族たちが蘇りました。

❏ まとめ

今年はネットからの標本製作依頼をを受付ていますが、色んな出会いがありました。

親子で育てたクワガタ、カブトムシの思い出を標本に残したい方。

貴重な種類や大型サイズの外国産クワガタ、カブトムシを記念に標本にして残したい方。

一つ一つ物語がありますね~

▶詳しくは「標本製作依頼」⇒こちらまで!!


◎標本カテゴリページリンク

大阪インセクトフェア2024b

今年のインセクトフェアin大阪 2024は、たくさんのお客さんで大変賑わっていました。

昆虫イベントのレンタル用として、掘り出し物標本をインセクトフェアで仕入れてきました。
インセクトフェアの開催日は毎年日曜日でしたが、今年は3月20日(水曜)祝日、お店もお休みでもあり、じっくりと時間を掛けて標本を見定めて仕入れることが出来ました。

オオクワガタイラスト

オオクワ京都昆虫館が製作したジオラマ標本について感謝のメッセージをいただきました。

お客様が愛情もって飼育され死んでしまった、オオクワガタ♀の標本製作依頼から完成して発送到着までのやり取りを対話方式で紹介します。
お客様がオオクワガタメスに名前を付けて愛玩ペットとして、大切に飼育していました。
死んでしまって悲しく生前の思い出を残したく当店へ標本製作依頼をされました。

コノハムシ

昨年に引き続きインセクトフェアin大阪 2023へ行ってきました。

昨年に引き続き大阪で開催されるインセクフェアin大阪へ急遽行くことになりました。
今年はコロナも終息に向かっていることもあり、春から夏に掛けて昆虫イベントの問い合わせや依頼が各所から来ています。そこで、昆虫イベント展示用に貸し出す(レンタル)昆虫標本の数も大幅に不足することが決定的なので、不足分を補う必要があります。
そのため完成した出来上がりの昆虫標本を仕入れることを目的に今回インセクトフェアに行き仕入れることになりました。

DHヘラクレスオオカブト♂147.3mmパターンG-6

完成した標本を送るさいの当店の対応内容など判りやすく動画で説明しています。

お客様からパターンGの平面標本の製作依頼があり、完成したのでお送りしましたところ梱包を開けるところから当店の注意書きなど細かく紹介していただきました。

これから標本製作依頼される皆さんに当店の取り組みあ判りやすく参考になりますので、当店ブログに掲載することになりました

ヘラクレスオオカブト♂158mm,♀72mmペアのジオラマ標本d

重度に破損したお客様の大切なヘラクレスオオカブトの標本修復ついて

お客様が大切に最後まで飼育して死んでしまった珍しブルー個体、ヘラクレスオオカブト♂158mm,♀72mmのペアについてパターンDのジオラマ標本の製作依頼がありました。

届いた状態はとても悪く、かなり重度に破損して細かく分断しており、修復はジグソーパズルのようで難しく、元通りにするのは不可能と思いましたが、何とか全ての修復は完了しました。

ミンダナオアトラス♂96mmx

当店のお客様が希望する標本製作依頼について標本製作の流れについてステップ毎に紹介します。

お客様の標本製作に関する専門的な技術内容やお客様の質問や疑問に対して丁寧に対応しています。
それによりお客様も安心して標本製作依頼をすることが出来ます。

今回紹介する内容は、事例としてこれから標本製作依頼をするレベルの高い標本を希望する皆さんの参考になれば幸いです。

標本製作依からの流れを時系列に内容を紹介します。

○ 2017年10月24日 クワガタ、カブトムシ 標本を作る|素人のための標本修復 教室