鈴虫やキリギリスなどにクワガタ、カブトムシを含めた大掛かりなジオラマ標本の制作依頼
長野県のお客様からジオラマ標本の制作依頼がありました。
お客様にとって大切に飼っていた家族同然のように癒してくれた虫たちです。
ミヤマクワオス2、メス1、カブトメス1、キリギリス1、スズムシ4匹、わざわざ当店まで足を運んで持ってきていただきました。
今まで外骨格の柔らかい、バッタ系の鈴虫やキリギリスのジオラマ標本の制作は初めて経験です。
早速ジオラマ標本の制作に取り掛かりました。
❏ ミヤマクワガタ3匹をジオラマ標本に!
ミヤマクワガタオスは大型でサイズが74mmもあります。
しかし後ろ足が欠損していたので、当店で保管していたバラバラの70mmオスから移植しました。
足を移植したことにより、五体満足な元気に見えるミヤマクワガタになったようです。
❏ カブトムシメス1匹をジオラマ標本に!
カブトムシのメスは上羽はキズだらけでしたがフセツの取れなどなく。
しっかりとしていて、加工しやすい標本でした。
イメージ的には木と地面の間に潜んでいたカブトムシのメスがエサを求めち上がって来る様子を再現しました。
❏ バラバラのキリギリスは加工が大変でした!
今回のジオラマ標本作製で大変だったのがほぼバラバラの脆いキリギリスの修復してジオラマ標本作製することでした。
キリギリスの足を1つ1つを標本用コーティング剤で固めながら作業を進めました。
❏ 鈴虫は柔らかくジオラマ標本に不向きです!
今回の投稿のタイトルにある、鈴虫のジオラマ標本への加工は思った以上に難しく、大変でした。
とても脆いということが最大の難点であり、4匹の内、オス1、メス3を慎重にジオラマ標本へ加工しました。
小さいので指で取ることも出来ないので全て精密ピンセット使いました。
固定は標本用コーティング剤が全ての固定に欠かせないほど重宝しました。
❏ 賑やかなジオラマ標本が完成しました!
合計9匹が一つのミドルタイプの標本展示用ケースに納まりました。
夏の一時を再現できて私も制作するのが楽しく作業出来ました。
鈴虫やキリギリスが今にも鳴き出しそうな雰囲気を醸し出すことが出来て製作者としても満足です。
❏ お客様からの感謝のメッセージ
素晴らしいジオラマ標本、ありがとうございます。
家族同様に癒してくれた子どもたちを、残すことができて良かったです。
一夏の家族たちが蘇りました。
❏ まとめ
今年はネットからの標本製作依頼をを受付ていますが、色んな出会いがありました。
親子で育てたクワガタ、カブトムシの思い出を標本に残したい方。
貴重な種類や大型サイズの外国産クワガタ、カブトムシを記念に標本にして残したい方。
一つ一つ物語がありますね~